大槻昌幸歯科医師
大河原典果歯科医師
―歯の黄ばみの原因って、なんなのでしょう?
大槻先生:歯の外側のエナメル質は半透明なんですけど、中にある象牙質というところはもともと黄色っぽいんです。それが、歳を取ってくると象牙質がだんだん厚みを増してきて、逆にエナメル質は削れたりして薄くなってくる。そうすると象牙質の黄色がより透けて見えてくるということなんです。
―象牙質って年齢を重ねれば重ねるほど、厚くなるんですか。
大槻先生:象牙質って、中は歯髄というやわらかい組織で満たされているのですが、歳とともに象牙質の内側に少しずつできてくるんです。60歳でも70歳でも、象牙質はまだまだちょっとずつ厚くなっていく。その理由は、生理現象的にできる場合もあれば、外からの刺激を受けてその防御反応としてできる場合もあります。刺激を受けると骨が強くなるみたいなことと同じです。あと、長年生きていると着色もどんどん歯に取り込まれていくので、その着色が沈着して黄ばんでいくということもあります。
大河原先生:歯の表面っていうのは本当に小さな、微細な穴が開いてるんです。だからコーヒーやタバコや茶渋なんかの汚れや色素が歯の中に入っていっちゃうんですね。逆に言うと、だからホワイトニング材も中に入っていくわけですが。
― なるほど。では、歯の黄ばみのメカニズムは、①エナメル質が薄くなる②象牙質は厚くなる。③象牙質自体にも着色が経年的に沈着していく。するとその3つの結果として黄ばんだ象牙質が透けて見えてくるということなんですね。
大河原先生:だからこそ、美しい歯をずっと維持していくためには、自費ケアでこの3つの問題を解決していかなければいけないってことなんです。
― では、ホワイトニングについてお聞きしたいのですが、何も知らない素人的には、ホワイトニングというと黄ばんだ歯を削ったり溶かしたりするイメージがあって、歯の健康にあまり良くないんじゃないかと心配してしまいますが、実際はまったく違うとお聞きしました。どういうことなんでしょう?
大河原先生:私たちの目に歯が黄色く見えるのは、歯の中の着色有機物質を構成する炭素の鎖が長くつながっているからなんです。では、ホワイトニングが何をしているかと言うと、薬剤を歯の中に染み込こませて、炭素がつながっているのを薬剤で分離させているんです。つまり、分子の結合を化学反応でほどいていくんですね。そうすることで、歯が白く見えるようになるんです。
―黄色く見えているのは炭素が長くつながっているからで、炭素の鎖がバラバラになって短くなると黄色くは見えないということですか?
大河原先生:その通りです。
次回:教えて先生!ホワイトエッセンスのホワイトニングは何がいいの?お楽しみに!
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前回:教えて先生!そもそもどうしてむし歯になるの?
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教えて先生!
人生100年時代の美しくて健康な歯の作り方
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歯科医師
大河原典果
1997年新潟大学歯学部卒業後、獨協医科大学医学部口腔外科学講座入局。2001年ホワイトエッセンスに勤務し、臨床現場での診療と並行して歯のホワイトニングや歯のクリーニングといった各施術のマニュアル・教育研修に参与。ホワイトエッセンスの次世代ホワイトニング材研究開発担当者として、フリーラジカル研究者や共同研究先の各大学の先生方の協力を得てオフィスホワイトニング材(ホワイトエッセンスホワイトニング プロ)の開発および認可取得に携わる。
著書:リピート化するホワイトニング・クリーニング

歯科医師
大槻昌幸
1988年東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了後、東京医科歯科大学歯学部歯科保存学第一講座入局。東京医科歯科大学大学院准教授、松本歯科大学客員教授を歴任する一方、一般社団法人日本審美歯科学会理事長、一般社団法人日本レーザー歯学会常務理事、一般社団法人日本接着歯学会代議員なども務める。現在はホワイトエッセンス特別監修医師として、世界に通用する漂白効果の実現、及びさらなる漂白効果を得るための製品研究に携わる。
著書:患者さんが安心・納得する医療ホワイトニング説明BOOK こう聞かれたら、こう答える
ホワイトニング NEW GENERATION 他