大槻昌幸歯科医師
大河原典果歯科医師
大河原先生:少しだけ虫歯についてお話しますと、歯の表面が溶けていくことを脱灰と言います。脱灰にもふたつの種類があって、ひとつは細菌が糖を分解して酸を出して歯を溶かしていく、これが虫歯ですね。もうひとつは、たとえばコーラとか酢とか酸性のものが口の中に長く入っていると、その酸で脱灰するんです。すぐに穴が開くほどにはなりませんけど、電子顕微鏡で見ると歯の表面がざらつくような状態になります。ですが、逆に、唾液の中のミネラル成分が再び歯にくっつくことでそれが修復されるんですね。それを歯の再石灰化と言います。口の中では、そういう脱灰と再石灰化がくり返されて歯の健康が保たれているのですが、そのバランスが狂って脱灰の方がどんどん進んでしまうと歯に穴が開くような虫歯になる。そうなるともう、元の自然な状態に戻すことはできないんです。
―脱灰と再石灰化のバランスが崩れないようにするためには、どうすればいいのですか?
大槻先生:大体の食べ物って酸性なんですよ。酸性じゃないものって、水と牛乳と、あとは豆腐ぐらいです。酸性のものっておいしいんですよね。だから唾が出てくるでしょ? この出てきた唾液は、虫歯の予防にとても役に立っています。ですから、酸性のものがいけないわけじゃなくて、食べ方に気をつけなきゃいけない。ずっとダラダラ食べていると、口の中で酸性が長く続くから脱灰と再石灰化のバランスが崩れて、虫歯になりやすくなります。
― では、お酒飲んでちびちびおつまみを食べてたりするのは最悪ですね。
大槻先生:そういうことになりますね(笑)唾液はほぼ中性なんですけど、実は唾液の中には緩衝剤と言って酸性を中和する成分が入っています。だから加齢などで唾が出にくくなって口が乾いていると大変です。ホワイトエッセンスには唾液腺マッサージというサービスがあって、唾液が出にくくなってきたご高齢の方などにはとてもおすすめですね。
― 年齢を重ねても、ずっと美しくて健康な歯でいるために、どういうことに気をつけていけばいいのでしょう?
大槻先生:年を取るとどうしても体は疲れやすくなるし、口臭も気になってきますよね。
高齢になって力が弱くなると、セルフケアも十分にできなくなってくるので、虫歯や歯周病になるリスクも増えてきます。最近はオーラルフレイルと言って、ちゃんと噛めなくなるとか、飲み込みが弱ってくるという点も注目されています。それと、やはり歯の色が黄ばむことですね。今は高齢の方でも、白い歯を保ちたいというように、人々の意識も変わってきています。
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人生100年時代の美しくて健康な歯の作り方
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歯科医師
大河原典果
1997年新潟大学歯学部卒業後、獨協医科大学医学部口腔外科学講座入局。2001年ホワイトエッセンスに勤務し、臨床現場での診療と並行して歯のホワイトニングや歯のクリーニングといった各施術のマニュアル・教育研修に参与。ホワイトエッセンスの次世代ホワイトニング材研究開発担当者として、フリーラジカル研究者や共同研究先の各大学の先生方の協力を得てオフィスホワイトニング材(ホワイトエッセンスホワイトニング プロ)の開発および認可取得に携わる。
著書:リピート化するホワイトニング・クリーニング

歯科医師
大槻昌幸
1988年東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了後、東京医科歯科大学歯学部歯科保存学第一講座入局。東京医科歯科大学大学院准教授、松本歯科大学客員教授を歴任する一方、一般社団法人日本審美歯科学会理事長、一般社団法人日本レーザー歯学会常務理事、一般社団法人日本接着歯学会代議員なども務める。現在はホワイトエッセンス特別監修医師として、世界に通用する漂白効果の実現、及びさらなる漂白効果を得るための製品研究に携わる。
著書:患者さんが安心・納得する医療ホワイトニング説明BOOK こう聞かれたら、こう答える
ホワイトニング NEW GENERATION 他