新型コロナウイルス感染予防と歯のクリーニングにおける予防効果

新型コロナウイルス感染予防と
歯のクリーニングにおける予防効果

歯のクリーニングは歯についた汚れや歯石を取るだけでなく、実は新型コロナウィルスをはじめとする感染症や感染した場合の重症化予防の効果が期待できることはご存じでしょうか?今回は、そのメカニズムについて詳しく説明します。

口内細菌によって感染症にかかりやすくなる

歯をよく磨く人でも、口の中に1,000億以上の細菌がいることはご存知でしょうか。お口の中の細菌は食べかす等を栄養に増殖し、「バイオフィルム」という細菌の塊を形成します。バイオフィルムは、一度できると歯磨きやうがいでは除去することはできず、バイオフィルムの中で細菌はどんどん増殖します。

新型コロナウィルスをはじめ、感染症を引き起こすウイルスや細菌は、口や鼻などの粘膜から体内に侵入しますが、歯周病菌の一種であるジンジバリス菌が、ウイルスの侵入を助ける酵素を多く分泌することが分かっています(1。つまり、口内細菌によって、ウイルスが体内に侵入しやすくなってしまうのです。

歯科医院のクリーニングでは、お口の中の汚れだけでなく、細菌まで取り除くことで、体内へのウィルス侵入を防ぐ効果があります。
例えば、下記データではインフルエンザウィルスの発症率に10倍もの差が出ているのです。

インフル発症率

口内細菌が起こす全身疾患と
新型コロナウィルス感染症の重症化について

歯周病菌はお口の中だけにとどまりません。例えば歯ぐき等から血管に入ったり、食べ物と一緒に体内に入ることで、全身に様々な悪影響を及ぼします。

歯周病菌が起こす全身疾患では下記2点がよく知られています。
 ① 血栓を作りやすくし、心臓・血管系疾患を引き起こす。
 ② 肺に入ることで細菌性肺炎を起こす引き金になる。

新型コロナウィルス感染では、血管に炎症を起こして血栓症を発症するケースが報告されています。普段から血栓が起きやすい患者は、重症化しやすい可能性が指摘されています。

また、コロナウィルスによる肺炎は、肺に細菌が入ることによる細菌性肺炎とコロナによるウィルス性肺炎でのダブルパンチによる重症化についても言及されています(2。

その他にも、中国武漢市のレポートに、新型コロナウイルス感染症で入院した患者の持病がまとめられています。糖尿病、冠状動脈性心臓病などの持病がある人の方が、死亡率が高いことが分かります。糖尿病も歯周病との合併症といわれるほど深い因果関係が指摘されている病気です。

新型コロナウィルスの重症化予防には、全身疾患のリスクを減らすことが大切です。歯科医院のクリーニングによって、歯周病菌による全身疾患へのリスクを軽減でき、感染症の重症化予防につながるのです。

ホワイトエッセンスのクリーニングの予防効果

このように、感染症予防や重症化リスクの低減にはお口の中の細菌を取り除くことが大切ですが、毎日の歯磨きでは細菌の潜むバイオフィルムを取り除くことはできません。また、一度除去しても2~3か月で再生してしまうため、定期的に歯科医院でクリーニングをお受けいただくことが大切です。

保険のクリーニングでは時間などの制約があるため、徹底的にバイオフィルムを取り除くことは困難ですが、ホワイトエッセンスのクリーニングでは、最先端の機材や2度の仕上げ磨きによって徹底的に排除、細菌が付着しにくい口腔環境に導くことができます。

実際に、ホワイトエッセンスのクリーニングを受けている人は、受けたことがない人に比べてジンジバリス菌の検出数が少なく、10回以上※の方だと50%以下にまで減ることが分かっています。
※数か月に1度の来院頻度でによる合計の施術回数

クリーニング回数とP.g菌数の関連

定期的なクリーニングでお口の中を清潔に保ち、全身の健康を保ちましょう。

オーラルスパクリーニング

痛みに配慮してお口の中全体の汚れをクリーニングします。

9,900
所要時間:初回90分・2回目以降60分

施術内容
ヤニ・茶渋取り/歯石取り(スケーリング)/フロッシング/PMTC(歯面研磨)×2回/舌クリーニング

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