セルフホワイトニングは費用を抑えて手軽に始められることから、身近な選択肢として広がってきています。一方で、「本当に白くなるのか」「安全性は大丈夫か」といった不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、効果と施術時のリスクという観点からセルフホワイトニングで知っておきたいデメリットをわかりやすく解説するとともに、より白さを求める方に向けた医療ホワイトニングの選択肢もあわせてご紹介します。
セルフホワイトニングは比較的費用を抑えながら手軽に始められるメリットがある一方で、ホワイトニング効果には限界があるというデメリットがあります。これを知らずにセルフホワイトニングを受けると「何度通っても思っていたほど白くならない」と後悔してしまうことも。
この章では期待できる効果や目指せる白さという観点から、セルフホワイトニングのデメリットを解説していきます。
セルフホワイトニングで期待できる効果は、コーヒーやタバコなどによって歯の表面に付着している着色汚れを落とし、歯の本来の白さに戻すということです。その一方で、歯の内部の黄ばみを分解し、歯の本来以上の白さを目指すことはできません。
歯科医院で歯の色を確認する際には、「シェードガイド」という色見本が使われます。日本人成人の平均的な歯の色は、シェードガイドのA3程度です。
たとえば、コーヒーやタバコなどの着色によってA3より暗い色の歯であれば、セルフホワイトニングで表面の汚れを落とすことで、A3までの色に近づけることはできるでしょう。
しかし、セルフホワイトニングでA3以上の明るい白さを目指すことは難しく、歯の内部の黄ばみに働きかけることができる医療ホワイトニングが必要になります。

セルフホワイトニングで目指せる白さに限界がある背景には、歯が黄ばんで見える仕組みと、使用できる成分の違いがあります。
歯の黄ばみには、大きく分けて次の2つの要因があります。
・歯の表面に付着したステインなどの着色汚れ
・歯の内部にある象牙質の色や色素
セルフホワイトニングでアプローチできるのは、主に歯の表面に付着した着色汚れです。表面の汚れを落として歯本来の色に近づけることはできますが、内部の黄ばみまで変えることはできません。
歯の内部の黄ばみに働きかけるには、過酸化水素や過酸化尿素などの過酸化物を使用する必要があります。これらは、歯科医師・歯科衛生士の管理のもとで使用される成分であり、セルフホワイトニングサロンでは使用できません。
歯の表面の汚れを落としたい場合はセルフホワイトニング、歯本来の色よりも明るい白さを目指したい場合は医療ホワイトニングと、目的に合わせて選ぶことが大切です。

セルフホワイトニングには他にも、自分で施術を行うからこそ注意したい点があります。
セルフホワイトニングでは、プロのチェックがない状態で自分で薬剤を塗り、ライトを当てるため、塗り残しや照射の角度によって白さにムラが出ることがあります。特に以下のような場所でムラが発生しやすくなります。
・歯と歯の間や歯茎との境目
・奥歯や歯の裏側など見えにくい部分
・ライトが均一に当たりにくい部分
一度ムラになると、あとから均一に整えるのは非常に困難です。結果として「前歯だけ白いけれど奥の方の歯は黄色い」「左右で色が違う」といった不自然な仕上がりになってしまうリスクがあります。
セルフホワイトニングと医療ホワイトニングの違いは、施術者の有無や価格だけではありません。使用できる薬剤の成分や、歯を白くできる範囲そのものが異なります。
セルフホワイトニングで使用される薬剤は、ホワイトニング用歯磨き粉と同様の成分で、歯の表面の汚れに働きかけるものです。歯の内部の色素を分解する過酸化水素や過酸化尿素などの過酸化物は含まれていません。
セルフホワイトニングでは、施術前に歯科医師が口腔内の状態を診断するわけではありません。そのため、虫歯や知覚過敏、歯ぐきの炎症などに気づかないままケアを進めてしまう可能性があり、既存のトラブルを悪化させたり、万が一の際の対応ができないといったリスクもあります。
虫歯がある状態でホワイトニングを行うと、薬剤が虫歯の穴から歯の内部に浸透し、激しい痛みを引き起こす可能性があります。また、歯茎に炎症がある状態で施術を続けると、症状が悪化することもあります。
セルフホワイトニングは医療機関で行う施術ではないため、痛みや腫れなどが起きても、その場で歯科医師による診断や処置を受けることはできません。続けても問題がないのか、どこへ相談すべきなのかを自分で判断しなければならない点は、デメリットのひとつでしょう。
一方、医療ホワイトニングでは、施術前に必ず口腔内の状態をチェックし、虫歯や歯周病がある場合は治療を優先します。安全性を確保したうえで施術を進めるため、安心して理想の白さを目指せます。
セルフホワイトニングでは届かない白さを目指したい場合は、歯科医院で行う医療ホワイトニングが選択肢になります。
医療ホワイトニングには複数の方法があり、白さを実感するまでの期間や費用、通院の頻度などが異なります。それぞれの特徴を理解し、自分の目的やライフスタイルに合った方法を選びましょう。
医療ホワイトニングには、歯科医院で施術を受ける「オフィスホワイトニング」、自宅で行う「ホームホワイトニング」、両方を組み合わせた「デュアルホワイトニング」の3種類があります。
| オフィスホワイトニング | ホームホワイトニング | デュアルホワイトニング | |
| 特徴 | 歯科医院で短期間で白く | 自宅で時間をかけて白く | 両方を組み合わせてより高い効果を目指す |
| 初期費用 | 1回15,000〜50,000円前後 | 20,000〜40,000円前後(マウスピース込み) | 50,000〜150,000円前後 |
| 継続費用 | 都度、数万円の施術料が必要 | ジェル追加で3,000〜5,000円前後 | ー |
| 通院回数 | 回通う必要あり | 初回のマウスピース作製時のみ | 数回通う必要あり |
3種類の中で費用を抑えながら医療グレードの白さを目指したい方には、ホームホワイトニングがおすすめです。
注目したいのは、ホワイトニングを継続する際にかかる費用です。一度マウスピースを作製すれば、その後は必要に応じて追加のジェルを購入することで、自宅でケアを続けられます。
追加ジェルの費用は、3,000〜5,000円前後がひとつの目安です。通院のたびに施術費用がかかるオフィスホワイトニングと比べると、長期的な費用を抑えられる方法です。
ホワイトニング専門歯科であるホワイトエッセンスのホームホワイトニングは、痛みへの配慮やマウスピースの設計にこだわり、初めての方でも自分のペースで続けやすい設計です。
一般的なホワイトニングでは、自然で明るい白さとされるA1・B1あたりを目標とすることが多くあります。ホワイトエッセンスでは、その先にある「ブリーチシェード」レベルの白さを目指すことができます。
ブリーチシェードとは、人から見たときに歯が綺麗と気づかれるレベルの白さで、肌全体の透明感まで上がって見えるホワイトニング専用ともいえる白さの基準です。
ホワイトエッセンスのホームホワイトニングでは、刺激の強い過酸化水素ではなく、マイルドな過酸化尿素を採用しています。
国内で薬事承認を取得した薬剤の中で最高濃度となる17%*1のジェルを選べるため、効率よく白さを目指しやすい点が特徴です。また、濃度10%と17%の2種類が用意されており、歯の状態や刺激の感じ方に合わせて選択できます。
初めての方は10%から始め、使用に慣れてから17%へ切り替えるなど、歯科医師・歯科衛生士に相談しながら、自分に合ったペースで進めることができます。
*1 医療機器承認番号:30600BZX00174000
ホームホワイトニングの効果を左右するのが、マウスピースのフィット感です。ホワイトエッセンスでは口腔内3Dスキャナーで歯型を精密に読み取り、ミリ単位でフィットするマウスピースを専用工場で作製しています。
さらに、特許を取得した「レザボア構造」を採用*2。歯の表面にジェルをためるためのスペースを設けることで、薬剤が歯になじみやすく、ジェルの漏れや無駄を抑えながらホワイトニングを進められるよう設計されています。
*2 特許番号:第7637448号
ホームホワイトニングの詳細はこちらセルフホワイトニングは手軽に始められる一方で、以下のようなデメリットやリスクが存在します。
「生まれ持った歯の色以上に明るくしたい」「ムラなく安全に白い歯を手に入れたい」という場合は、歯科医師・歯科衛生士の管理のもとで行う医療ホワイトニングがおすすめです。
なかでも、一度マウスピースを作れば追加のジェル代だけで続けられる「ホームホワイトニング」は、医療グレードの白さを目指しつつ、長期的なコストを抑えたい方に最適な方法です。
ホワイトエッセンスのホームホワイトニングなら、国内最高濃度17%の承認薬剤と特許取得の精密なマウスピースで、肌まで透明感が上がって見える「ブリーチシェード」の白さを目指せます。
それぞれの特徴やデメリットを正しく理解したうえで、ご自身の目的やライフスタイルに合った後悔のないホワイトニングを選びましょう。
効果が全くないわけではありません。セルフホワイトニングは、タバコやコーヒーなどによって歯の表面に付着した着色汚れを落とし、歯本来の白さに戻す効果は期待できます。ただし、歯の内部の黄ばみを分解することはできないため、高いレベルの白い歯を目指したい場合は医療ホワイトニングが選択肢になります。
継続しても、セルフホワイトニングで目指せる白さには限界があります。セルフホワイトニングで使用できる成分は歯の表面の汚れに働きかけるものです。歯の内部の黄ばみに働きかけ、歯本来の色よりも明るい白さを目指したい場合は、過酸化水素や過酸化尿素を使用する医療ホワイトニングが必要です。
適切な使用方法を守れば歯そのものを傷める可能性は低いでしょう。ただし、虫歯や歯茎の炎症がある状態で行うと、痛みや症状の悪化につながることがあります。気づかないままトラブルを悪化させてしまうリスクがある点には注意が必要です。
使用する成分や効果の仕組みはほぼ同じで、どちらも歯の表面の着色汚れを落とす成分を使用しています。セルフホワイトニングはライトを使用する分、表面の汚れを除去する効果が高まる場合がありますが、いずれも歯の内部の色素に働きかける過酸化物は含まれていないため、目指せる白さの範囲には大きな違いはありません。
知覚過敏がある方は、施術中や施術後にしみる感覚が出る可能性があります。セルフホワイトニングでは、事前に診断したうえで薬剤や施術方法を調整することが難しいため、痛みや不快感が強くなる場合もあります。ホワイトニングを検討する場合は、まず歯科医院で歯の状態を確認してもらうのがおすすめです。

歯科医師
大槻昌幸
1988年東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了後、東京医科歯科大学歯学部歯科保存学第一講座入局。東京医科歯科大学大学院准教授、松本歯科大学客員教授を歴任する一方、一般社団法人日本審美歯科学会理事長、一般社団法人日本レーザー歯学会常務理事、一般社団法人日本接着歯学会代議員なども務める。現在はホワイトエッセンス特別監修医師として、世界に通用する漂白効果の実現、及びさらなる漂白効果を得るための製品研究に携わる。
著書:患者さんが安心・納得する医療ホワイトニング説明BOOK こう聞かれたら、こう答える
ホワイトニング NEW GENERATION 他

歯科医師
大河原典果
1997年新潟大学歯学部卒業後、獨協医科大学医学部口腔外科学講座入局。2001年ホワイトエッセンスに勤務し、臨床現場での診療と並行して歯のホワイトニングや歯のクリーニングといった各施術のマニュアル・教育研修に参与。ホワイトエッセンスの次世代ホワイトニング材研究開発担当者として、フリーラジカル研究者や共同研究先の各大学の先生方の協力を得てオフィスホワイトニング材(ホワイトエッセンスホワイトニング プロ)の開発および認可取得に携わる。
著書:リピート化するホワイトニング・クリーニング