歯の汚れを落とすのは、基本的に歯ブラシによる「物理的な摩擦」です。そのため「毎日丁寧に磨いていれば、歯磨き粉は使わないでも問題ないのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。
一方で、水だけでの歯磨きでは虫歯や歯の黄ばみが心配になるという声も少なくありません。
この記事では、歯磨き粉を使わない歯磨きのメリットとデメリット、さらに歯を健康で美しく保つための正しいケア方法について解説します。
歯ブラシの毛先を歯の表面に正しく当てていれば、食べかすやネバネバしたプラーク(歯垢)の多くは水と歯磨きだけでも物理的に落とすことは可能です。
ただし、歯磨き粉を使わない水だけの歯磨きでは、落とせる汚れと落とせない汚れがあります。
歯磨き粉を使わずに歯を磨くことには、実際にいくつかのメリットがあります。ここからは、歯磨き粉を使わない3つのメリットを解説します。
磨き残しに気付きやすい
歯磨き粉を使わずに歯磨きをする1つ目のメリットは、泡が立たず磨き残しに気付きやすい点です。歯磨き粉には、泡が立つ成分(発泡剤)を含むものがあります。発泡剤の入った歯磨き粉を使うと、泡により歯磨き粉が口全体に行きわたりますが、泡でお口のなかが見えづらい状態になりがちです。
一方、歯磨き粉を使わない歯磨きはお口のなかがしっかりと見えます。そのため、磨き残しに気付きやすく、舌先で歯の表面を触ってザラつきを確認しながら丁寧に磨く習慣がつきます。
歯磨きの際に泡立たず、時間をかけてしっかりと歯を磨けるのも歯磨き粉を使わないメリットです。歯磨き粉特有の香りや泡立ちがないため、すぐにうがいをしたくならず、じっくりと時間をかけてブラッシングができます。
歯磨き粉を使わない歯磨きは、朝食前などに磨いても食事の味が損なわれないのが魅力です。歯磨き粉の香りや泡立ちは爽快感が得られる反面、歯磨き後に食事をとると味覚が変わったように感じた経験がある方も少なくないのではないでしょうか。歯磨き粉を使わない歯磨きは、味覚が変わりにくく、食事本来の味が楽しめます。
歯磨き粉を使わない歯磨きには、歯磨き粉の成分である研磨剤や発泡剤、薬用成分に頼らないことで生じるリスクがあります。歯磨き粉を使わない歯磨きのデメリットとリスクは、おもに以下の3つです。
歯磨き粉には汚れを浮かせて落としたり、効率的に磨き落としたりする成分が含まれています。
お茶やコーヒーなどの着色汚れ(ステイン)は油溶性のため、水だけでは汚れを浮かすことができません。そのため、着色汚れが徐々に歯に蓄積して茶色くなる可能性があります。
歯磨き粉を使わない歯磨きのデメリットは、口臭が残りやすい点です。歯磨き粉に含まれている殺菌成分や消臭成分は、口臭の原因菌を抑制する力があります。歯磨き粉を使わない場合は、時間が経つと口臭の原因菌が増殖して口臭が発生しやすくなります。
現代の予防歯科において、フッ素による歯質強化は必須です。フッ素を含む歯磨き粉を使った歯磨きは、歯の再石灰化を促し、虫歯予防に役立ちます。しかし、水磨きだけでは歯の再石灰化の促進は期待できません。
実は、「歯磨き粉を使うか使わないか」の議論の前に、知っておくべき重要な事実があります。
それは、どちらの方法でも落とせない汚れが存在することです。
日々の歯磨きで落とせない汚れの正体は、バイオフィルムとステイン、歯石です。お口のなかに長時間とどまった細菌の塊は、スクラムを組んで強力な膜(バイオフィルム)を作ります。
バイオフィルムは台所のシンクのぬめりのようなもので、歯磨き粉の有無にかかわらず、歯ブラシでこする程度では落としきれません。また、時間が経って固まったステインや石灰化した歯石は、プロの専用機器でなければ除去できません。
歯磨きだけでは落とせないバイオフィルムは、細菌の集合体です。バイオフィルムは強烈なガスを発生させ、口臭の原因にもなります。また、歯周病や虫歯を引き起こすだけでなく、蓄積したステインにより、歯がくすんで老けた印象を与えてしまうこともあります。
セルフケアで落とせない汚れを除去したい方は、歯科医院のクリーニングを利用しましょう。セルフケアで歯磨き粉をつけたくないという方も、歯を守るためには以下の2ステップが最も効果的です。
歯科医院のクリーニングでは、プロの機器を使ってセルフケアでは落とせないバイオフィルムやステインを物理的に除去します。
保険診療でクリーニングをすることもできますが、保険診療のクリーニングはあくまで「歯周病治療(歯石除去)」を目的としています。そのため、検査や歯石取りに時間を割く必要があり、予防に重要な歯茎の上の部分の汚れやステインを隅々まで除去する時間を、十分に確保しづらいのが現状です。
バイオフィルムや歯石、ステインを徹底的にきれいにするなら、時間をかけて行う自費クリーニングがおすすめです。
プロの手で汚れを徹底的に除去したあとは、歯磨き粉で虫歯や歯周病を予防しましょう。
クリーニング後の歯は、バイオフィルムがないため、薬剤が浸透しやすい状態です。この状態で歯質を強化するフッ素入りの歯磨き粉を使ってセルフケアをすれば、フッ素が歯に効率よく取り込まれます。
「歯磨き粉を使いたくない」という方も、クリーニング後の虫歯予防のためにフッ素入り歯磨き粉の使用をおすすめします。
「歯磨き粉の研磨剤は使いたくない、でも完璧に汚れは落としたい」。その理想を叶えるのがホワイトエッセンスの自費クリーニングです。
ホワイトエッセンスの自費クリーニングでは、独自の厳しい試験に合格した認定衛生士が60分かけて歯や舌、歯茎を丁寧に清掃します。
加えて、より高い洗浄効果を目指すホワイトエッセンスが取り入れているのが、ウルトラファインバブルを含む特別な水を使用したクリーニングメニューです。
直径1マイクロメートル以下のウルトラファインバブルが、バイオフィルムの内部に入り込み、歯磨きでは届きにくい部分の汚れを効率的にはがします。
先端テクノロジーを活用したホワイトエッセンスのオーラルスパでは、「何もつけていないのに驚くほど落ちる」を実現します。
ホワイトエッセンスのクリーニングでは、茶渋やヤニなどのステインを徹底的に落とします。そして、クリーニングの仕上げに行うのがナノアパタイトによる歯のトリートメントです。
ナノアパタイトによるトリートメントは、歯の表面の細かな傷を修復するため、ガラスのようなツルツル感が期待できます。クリーニングを繰り返し行うことで汚れが付きにくい美しい歯を持続し、歯本来の明るい白さを保てます。
ホワイトエッセンスのオーラルスパの特長は、痛みのない気持ちの良い施術です。一般的に痛みが出やすいとされる歯石取りにおいては、超音波を用いたフェザータッチの技術を採用しています。
痛い治療ではなく、「眠ってしまうほど心地よいエステ」を利用しているかのようなリラックスできる施術です。ホワイトエッセンスでは、アロマ香る完全個室で歯肉マッサージなども含めた、癒しの時間を提供します。
歯磨き粉には効率的に汚れを落としたり、歯の再石灰化を促すフッ素が含まれていたりしますが、水のみの歯磨きではこうした効果が得られないぶん、黄ばみや虫歯のリスクがあります。極端に歯磨き粉を避けるよりも、水のみの歯磨きのメリットを活かしつつ、黄ばみや虫歯を予防する使い分けが大切です。
普段のセルフケアに加え、落としきれない汚れは、プロのウルトラファインバブル洗浄のクリーニングでリセットして、健康な歯を守りましょう。
先端テクノロジーにより取得したデータを、歯のプロフェッショナルが分析。
肉眼では見えないリスクを診断し口元の美しさと健康を守ります。
はい。歯を傷つけないので推奨されます。ただし着色汚れ(ステイン)は落ちにくいので、プロケアと併用しましょう。
塩の粒子は粗く、歯茎を傷つける恐れがあるため推奨しません。
歯科医師 大河原典果
1997 年新潟大学歯学部卒業後、獨協医科大学医学部口腔外科学講座入局。2001 年ホワイトエッセンスに勤務し、臨床現場での診療と並行して歯のホワイトニングや歯のクリーニングといった各施術のマニュアル・教育研修に参与。ホワイトエッセンスの次世代ホワイトニング材研究開発担当者として、フリーラジカル研究者や共同研究先の各大学の先生方の協力を得てオフィスホワイトニング材(ホワイトエッセンスホワイトニング プロ)の開発および認可取得に携わる。
著書:リピート化するホワイトニング・クリーニング

歯科医師 大槻昌幸
1988年東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了後、東京医科歯科大学歯学部歯科保存学第一講座入局。東京医科歯科大学大学院准教授、松本歯科大学客員教授を歴任する一方、一般社団法人日本審美歯科学会理事長、一般社団法人日本レーザー歯学下位常務理事、一般社団法人日本接着歯学会代議員なども務める。現在はホワイトエッセンス特別監修医師として、世界に通用する漂白効果の実現、及びさらなる漂白効果を得るための製品研究に携わる。
著書:患者さんが安心・納得する医療ホワイトニング説明BOOK こう聞かれたら、こう答える
ホワイトニング NEW GENERATION 他