【現役歯科医師に聞く!】80歳までに歯が8本に減る!?いつまでも健康でいるためのメンテナンス【第1弾】

食卓


皆さんは、最近いつ頃歯医者に行きましたか?

日本ではあまり習慣化されていない歯のメンテナンスですが、実はこれ、歳をとっても美味しくご飯を食べるためにとても重要なんです。

大人の歯は、上下親知らずも合わせて合計32本あります。しかし80歳の段階で、日本人の歯の平均本数は8本。ほとんどの人が歯周病によって多くの歯を失っているのです。入れ歯を入れるという手ももちろんありますが、噛み心地や食感にどうしても違和感が出て、今までのように美味しくご飯が食べれなくなってしまいます。

歯の寿命を延ばすためにできること。それが、メンテナンスなのです。

今回はホワイトエッセンスにお勤めの歯科医師、大河原 典果(おおかわら のりか)先生に、歯のメンテナンスについて詳しくうかがってみました。歯のメンテナンスって何をするの?どんなメリットがあるの?そんな疑問に迫ります。今回は前編です。

歯のメンテナンスって何をするの?

歯のメンテナンス

1. お口の中の検査

まずは、新しい虫歯がないか、磨き残しがないかなど、お口の中を検査してもらいます。何か気になることがあったら、この段階で歯科の先生に詳しく相談してみましょう。

また、虫歯や歯周病以外の病変にも早い段階で気づくことができます。特に、口内がんなどは自覚症状がないまま進行することが多く、そのような病気にいち早く気づくためにも、歯のメンテナンス(定期的な検診)が重要なのだそうです。

2. 歯石取り

専用の器具を使って、普段の歯磨きでは取ることの出来ない歯石を除去します。

「歯石取り」はその名の通り、歯石をとるのが目的で、歯周病治療の一環です。勘違いされやすいのですが、歯の着色汚れを落とすことはできないので、ご注意ください。初診時から治療が終了するまでは保険は効きますが、治療が終了したらその後は保険上の仕組みにより「歯石取り」だけを保険で行うことはできません。

3. 歯のクリーニング(PMTC)

歯石取りというのは、あくまで歯の治療。予防しようとすると、プロによる専用の機器・材料を使った徹底的なクリーニングが必要となります。

PMTCは歯石をとるだけでなく、歯の着色汚れも落とします。また、歯垢や歯石、着色汚れが付きにくくなるように歯を専用の機械でツルツルに磨き上げるのです。この磨き上げるという処置により、治療目的である歯石取りよりも格段に予防効果が高くなり、虫歯と歯周病になりにくい歯を作ります。

4. 口腔衛生指導

お口の中の歯垢の付着状況を把握して、1人1人に合ったプラークコントロール(歯みがき)の方法を指導します。

5. フッ素塗布

虫歯になりやすいと判断された人の場合には、フッ素を塗布して虫歯の予防を強化することもあります。

歯のメンテナンスをする3つのメリット

歯がないと、10歳も20歳も老けて見える

若々しいおばあちゃん

歳を取ると歯はなくなるもの、と思いがちですが、きちんとメンテナンスを行うことで、ほとんどの歯を残すことが可能です。

歯周病によって歯がなくなると、どんなに綺麗だった人も一気に老けて見えます。また、歯に着色がついていて汚れがあると、清潔感がなく印象が悪くなります。メンテナンスを行っていると、歯が残るだけでなく、歯の色もきれいに保つことができます。

歳をとっても楽しく食事!

おばあちゃんと孫

咀嚼(かむこと)は、毎日の食事をおいしく食べるために、絶対に必要な機能です。歯が抜けてしまって入れ歯になると、咬む力は歯が生えている人の30%ほどになってしまいます。これでは、どんなに好きでも固い食べ物を食べることはできません。

食べたいものをおいしく食べられるのは歯があるからです。

今は、歯があり、かめるということが当たり前なのでその恩恵を感じることはあまりありませんが、歯を失って初めて「かめる」ということの大切さに気づきます。実際に歯を抜くことになり、入れ歯になった方は皆さんは一様に「入れ歯だとこんなに物が食べにくいなんてわからなかった」とおっしゃるそうです。

歯を失うと「認知症」リスク増大

認知症

Photo By fo.ol

名古屋大学研究グループによると、歯を失うと認知症になる可能性が2倍にも増加すると報告されました。

健康な高齢者(70歳後半)の歯の本数が平均9本に対して、脳血管性認知症患者の高齢者は平均6本、アルツハイマー型認知症患者では平均3本でした。また、頭部をCTで撮影してその画像を調べてみると、残っている歯の本数が少ないほど脳の委縮が進んでいることも分かったそうです。

咀しゃく機能が視覚聴覚、あるいは脳機能にも影響を与えるとされており、歯の喪失を防止しすることは、全身の健康をも維持することにもつながることがさまざまな研究によって明らかにされてきています。

歯のメンテナンスで歯周病予防

また、歯周病にかかると、糖尿病、心筋症、狭心症、骨粗しょう症などが発症しやすくなることがわかっており、歯のメンテナンスにより歯周病予防をすることで、全身疾患も予防できます。

歯のメンテナンスを若いうちに行っても、すぐに効果を実感することはできないかもしれません。影響が出てくるのは今から40年、50年経った後なんですね。健康で幸せな将来のためにも、今すぐにでも歯医者に検診に行ってみましょう!

次は、予防歯科による日本人のクオリティ・オブ・ライフの向上に視点を当てていきたいと思います!

▼第2弾はこちら!
【現役歯科医師に聞く!】歯を残してボケ防止!ビジュアルで見る、日本とスウェーデンの歯科事情【第2弾】

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(編集・執筆:サムライト


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